ロードセル入門

第5章 ロードセルの種類

01. 荷重の方向による分類

ロードセルの分類方法は次のようになります。

ロードセルの荷重検出方向には引張型、圧縮型、交番型、曲げ型があります。

ロードセル荷重検出方向イメージ画像
図 5.1

02. 精度による分類

ロードセルは精度により、超精密型、精密型、普及型、汎用型に分類できます。

03. 起歪体の形状による分類

起歪体の形状はそのロードセルの特徴を表します。

04. 気密性による分類

001. 完全密閉型(ハーメティカルシール)

ストレーンゲージの貼ってある場所がケースに収められており外部との空気の出入りのない構造のものです。
一般的にはケース内に不活性ガスが封入されており、環境の劣悪な場所での使用に適しています。
ケースが起歪体のたわむ動作に影響を与えないようにダイヤフラム、ベローズなどを使用します。

002. 開放型

定格容量の小さなロードセルは防温ケースを取付けると精度に影響しますので、防温材として軟らかい樹脂、ゴムを使用します。
完全密閉型に比べると耐環境性は弱いのですが、通常の使用環境ではほとんど問題はありません。

003. 防爆型

耐圧防爆の認定を受け得る構造です。

05. 外形による分類

外形による分類はよく行われています。コラム型、S字型、ワッシャ型、ビーム型などがあります。

ロードセル外形による分類イメージ画像
図 5.2

06. その他の分類

シングルポイント型とマルチポイント型ロードセル

一般的にシングルポイント型は1本のロードセルではかりを作る場合、マルチポイント型は複数本のロードセルではかりを作る場合に使用されます。

シングルポイント型は四隅誤差を調整してあるので計量皿を載せればはかりになります。

マルチポイント型は通常3~4本使用しますが、その時複数のロードセルをまとめるのに和算箱を使用します。
四隅に誤差がある場合は和算箱の可変抵抗器で調整します。