血圧のおはなし
血圧を上下させる作用のある物質
血圧は様々な物質やストレスによって上がったり下がったりします。「ナトリウム」「アドレナリン・ノルアドレナリン」は血圧を上げ、「カリウム」「キニン・プロスタグランディン」は血圧を下げる効果があります。
血圧を上げる作用のある物質
ナトリウム
ナトリウムは、細胞周辺の体液に多く含まれていて、細胞の水分量を調節したり、神経や筋肉の働きを円滑にしたりする作用があります。但し、このナトリウムは取り過ぎてしまうと血管の壁が厚くなり、血液の通りが悪くなってしまいます。また、過剰なナトリウムを排泄する役割を持つ腎臓にも負担がかかり、その働きが十分に行えなくなります。
アドレナリン・ノルアドレナリン
アドレナリン・ノルアドレナリンは、副腎髄質から分泌されるホルモンで、血管を収縮させる作用があります。交感神経が刺激されると、血液中に多く出て、血圧を上昇させます。交感神経を刺激しないようにするためには、ストレスをためないようにする必要があります。
血圧を下げる作用のある物質
カリウム
カリウムとナトリウムは血圧に関して、ブレーキとアクセルのような関係にあります。カリウムは不要なナトリウムの排出を促します。また、血管拡張作用や昇圧物質のレニンの分泌を抑える働きなどによって、血圧を下げる効果があります。
キニン・プロスタグランディン
キニンには血管拡張作用があり、血圧を下げる効果があります。また、降圧部物質であるプロスタグランディンを作り出す過程で働きます。プロスタグランディンは腎臓での尿の排泄をし、細動脈を拡張させることによって血圧を下げる働きをします。
※ページ内文書参考:厚生労働省高血圧ホームページ、ほか