電子天びん使用時の注意点
9. 浮力による誤差
空気は約1.2kg/m3(1.2mg/cm3)密度があり、分析天びんでは浮力の影響を受けます。
例)200gのステンレス分銅(密度8g/cm3)を測定する場合、
気圧1000hPaで空気の密度が0.0012g/cm3とすると、
浮力の影響
= 空気の密度 × 分銅の体積
= 0.0012g/cm3 × 200g ÷ 8g/cm3
= 0.03g
気圧が980hPaに変化した場合、浮力による誤差は 、
浮力の誤差
= 0.03g - 0.03g × 980hPa / 1000hPa
≒ 0.6mg
例えば、前日の気圧が1000hPaで校正した天びんに、翌日の気圧が980hPaの条件下で同じ200gの分銅を載せても、天びんの表示は200.0006gとなります。