電子天びん使用時の注意点

2. 対流の影響(対流による計量値のバラツキ)

A)対流の影響

対流の影響周囲温度よりも温度の高い試料を計量しようとすると、試料付近に空気の対流による上昇気流が発生して試料を持ち上げる力となり、本来の質量値より軽く表示されます。

試料は順々に冷やされて、上昇気流が減り、 表示値が増加していきます。

B)対流の対策

  • 試料や風袋は事前に周囲温度になじませる。(対流の発生を低減させます)
  • 試料や風袋は直接手で持たず、ピンセットなどで操作する。(体温の伝達を防ぎます)
  • 急激な温度変化のある場所に天びんを設置しない。(窓や直射日光の当る場所など)
  • 温度変化のある場所では、天びん本体を覆うなど熱の遮蔽対策などを行う。