A&Dの先輩社員
どういう仕事をしたいかも大事ですが、どういう風に働いていきたいかを考えながら就職活動を進めていけばいいと思います。
設計開発本部 中西 梨奈
わたしの仕事内容
私の所属する部署では『モデル化』『シミュレーション』に関する技術を応用し、社内的にはA&D製品の開発をより効率的にするためのサポートをしたり、社外的には自動車関連メーカーさんから委託されるエンジン・トランスミッションなどの性能・耐久試験の解析や共同開発等も行っています。
私もこれら『モデル化』『シミュレーション』そして委託試験に関わる仕事をしております。
『モデル化』と聞いてもピン!とこない方もいらっしゃるかと思います。
『モデル化』とは現実に存在する対象物を演算可能なように簡略化することで、A&DではMatlab/Simulinkで記述したプログラムを『モデル』と呼んでいます。
物理的現象の場合、一度モデルが出来上がれば『モデル』のパラメータの一部を変更することで、基本構造が同じ別の対象物への適用が可能になるため、製品開発の効率UPに活用可能です。
例えば新製品を開発する前に試作品を作成しますが、複雑な製品であればこれを数回繰り返すこともあります。
『モデル』を『シミュレーション』して説明できる状態であれば、性能改善度合いを見積もることができるので、試作品作成の回数を大幅に削減することが可能です。
また自動車の挙動『モデル』が有れば、車両重量やスリップ率といった路面の状態を極端に大きくしたり小さくしたりと自由に設定できるため、実際に試験を行うことが難しい想定でも、シミュレーション上でその試験結果を見積ることが可能です。
『モデル』を作成する上でA&Dの大きな強みは、計測技術と計測するための設備があることです。これらが揃ってはじめて精度の高い『モデル』が作成できます。
自動車挙動の『モデル』作成を例にとりますと、①一般的な理論式からベースとなる『モデル』を作成し、②車両にセンサを取り付け実際に走行データを計測。
タイヤホイールに生じる力やホイール姿勢位置の変化等も計測します。③計測データと『モデル』のシミュレーションが結果が一致するようにパラメータを決定。・・・という流れです。
これら開発業務の過程で得られた結果については、関連する学会への論文投稿や発表、特許の申請に至ることなどもあります。
大学でも『シミュレーション』に関わる勉強をしていましたが、学生時代の専攻は直接的には仕事に活かされていないように思います。
ただ、大学で学んだ基礎的な知識や考え方は仕事に大きく影響していると思うので、学生時代の過ごし方はとても重要だったなと今になって思います。
仕事上のエピソード
委託試験業務での私の役割は、お客様の窓口係であり、試験設備を管理している部門と連携して試験の準備・実施をすることであり、試験から得られた計測データを解析する・・・と非常に多岐にわたっています。
仕事では、他の部署の方と一緒に仕事をする機会が多いので、部署をまたいでのやりとりがとても重要になります。
ある時、社内関係部門との意思疎通がしっかりと取れていなかったため、必要な試験が当初想定していた時期までに実施できないという状態になりました。
関係者には無理を言って工程を調整していただき、私自身も怒られながらも仕事を進め、この時はなんとか無事に仕上げることができました。
(この様なこともあって、メールのやり取りだけではなく、できる限り直接会って話しをするように心掛けています)
その後しばらくして、「中西は辛抱強いって、あいつが誉めてたよ!」と一緒に仕事をした方の仲間から不意に声を掛けていただくことがありました。
何気ない会話でしたが、とても嬉しかったのを覚えています。
A&Dに決めた理由
就職活動のときには、人の役に立つ仕事がしたいと思い医療機器関連の企業を志望していました。また、一人に任される仕事の幅が広くもてるようなところで働きたいという希望があったので、規模が大きすぎない会社を探していました。その中の一つとして、A&Dに出会いました。会社見学の際に、社内の雰囲気が穏やかだったので、働きやすそうな会社だと思い、入社を決めました。
A&Dらしさについて
A&Dは自由な雰囲気をもつ会社です。女性にとっては働きやすい職場であると感じます。多くの方が産休や育休を取り、仕事に復帰しています。男性でこの制度を使っている方もいらっしゃいます。
休日の過ごし方
土日の休みには、月に1回以上は同期や会社の人たちと過ごしています。海・山・その他色々なイベントが企画されるので、それに参加して楽しんでいます。また、ノー残業デーの水曜日には、社内のバドミントン部に参加して体を動かしています。有給を使って3連休を取ることも多く、実家に帰って地元の友達と会って遊んでいます。
学生へのメッセージ
どういう仕事をしたいかということも大事だと思いますが、どういう風に働いていきたいかということも考えながら就職活動を進めていけばいいと思います。希望の会社に就職できたとしても、志望していた部署に配属されないこともあります。自分の働く姿を想像していれば、視野を広げて会社を選ぶこともできると思います。
タイムスケジュール
8:30 | 出社 |
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9:00 | 営業に連絡 |
9:30 | 試験準備 |
13:00 | 会議 |
15:00 | 試験準備・資料作成 |
18:00 | 退社 |