情報マガジン『WAY』
エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』
VOL.8 2017.JULY 医療法人社団NICO 習志野台整形外科内科様
- ユージングシーン
- 活動量計 UW-201NFCを診察券としてご採用いただいている受付
30,000円 / 1年 / 一人の医療費削減効果。
活動量計をかざすだけで、歩数データを有効活用!
習志野台整形外科内科 理事長・院長 宮川一郎先生にインタビュー
「納得して治療を受けてもらう」時代から、「理解して治療に参加してもらう」時代への転換をめざしていらっしゃる、習志野台整形外科内科の宮川一郎先生。
その実現のためにICT技術の活用に取り組み、同院の問診票にiPadをご採用。
また、A&D 製のNFC通信機能付活動量計 UW-201NFCを診察券としてお使いいただいています。
さらに、活動量計を用いた健康ポイント事業を地方公共団体にご提案。
2015年度からこの事業をスタートさせた埼玉県志木市様で、医療費削減効果が確認されています。
- 医療法人社団NICO
習志野台整形外科内科 - 理事長 院長
メディカクラウド株式会社 代表取締役
宮川 一郎先生
少しでも長い診察時間を確保できるように、iPadの問診票情報を自動で電子カルテに。
- インタビュアー 問診票にiPadをご採用された目的をお聞かせください。
- 宮川先生 以前は当院でも手書きの問診票を採用していました。問診票に書いていただいた情報には全て目を通しながら診察するように心がけていましたが、手書きの問診票を電子カルテに転記しなければなりませんので、診察時間が圧迫され、転記ミスが生じるおそれもありました。せっかく書いていただいた情報を自動でカルテに転記し、少しでも長い診察時間の確保と転記ミスをなくすことで、診察に役立てています。また、iPad問診「owl(アウル)」の名称で、他の病院やクリニックでもご使用いただいています。
- インタビュアー 問診票以外に、iPadをどのように活用されていますか?
- 宮川先生 患者参加型診療のための説明用補助ツールとして、さまざまな3D動画とアプリ「IC 動画 HD」を製作して、患者さんに複雑な人体構造や症状が起こる原因、手術方法などをご覧いただいています。以前は骨や筋肉などの模型で説明していましたが、3D動画の方がわかりやすいですね。
活動量計1つで日常の運動記録・診察券・記録の報告の3役を兼ねています。
- インタビュアー A&D製の活動量計を診察券としてお使いいただいており、ありがとうございます。
- 宮川先生 こちらこそ、便利に活用させていただいています。A&Dさんの活動量計 UW-201NFC は、NFC(注1) を内蔵しています。当院の受付機にこの活動量計をかざすことで、受付と同時に活動量計内の歩数データもサーバにアップロードされ、電子カルテと連動しています。
- インタビュアー 前回の来院時から診察日当日までの活動記録が把握できるということですね?
- 宮川先生 そういうことです。患者さんが日ごろ、我々医師が立てた治療プランをどのように実行しているのか確認することは困難です。病院の診察では、診察しているその瞬間の身体の情報を見ているに過ぎませんので、それが前回の診察時に立てたプランの実行結果なのかどうか、わからないことが多いのです。
- インタビュアー 活動量計はお役に立てていますでしょうか?
- 宮川先生 活動量計のデータを基に、歩数と血圧の関係やメンタルヘルスとの相関関係など、医師が得られる情報は少なくありません。患者さんに実測データを見ていただきながら、具体的なアドバイスができます。もっと歩くように、というだけでなく、たとえば心疾患を抱えているような患者さんには、歩数を減らすように勧めることもあります。患者さんたちも、活動量計をとても大事に使ってくれています。
- インタビュアー 今後は診察券のほかに、どのような活用方法のアイデアがございますか?
- 宮川先生
社員証などのICカードの代わりに活動量計を用いて勤怠管理を行う、という取り組みをスタートさせています。「健康タイムカード®」ですね。
会社で活動量計をかざして出退勤時間を打刻し、1日の活動量や歩数などを見える化することにより、社員の健康意識が変わり、社内の健康マネジメントが可能になります。また、活動量が全社員の中で何位なのか、という順位付けもできます。
活動量が多い人を表彰するなど、社内イベントにも使えるかもしれませんね(笑)。
地方公共団体の健康づくりにも一役!医療費削減も達成!全国展開を期待しています。
- インタビュアー 埼玉県志木市様の健康ポイント事業で医療費削減効果が確認されたそうですね。
- 宮川先生 私が代表を務めるメディカクラウド株式会社から、活動量計 UW-201NFCを使った健康ポイント事業を提案し、ご採用いただいています。国民健康保険のレセプト(注2) 調査で、一人あたり1年間で 30,000円の医療費削減効果が確認されました。その後、同じ埼玉県の北本市様でもご採用いただいています。
- インタビュアー 健康づくりは長続きしないというイメージもありますが…。
- 宮川先生 健康ポイント事業は、行動を起こす「きっかけ」になる有効な手段の一つとして全国各地で実施され始めていますが、たしかに継続は難しいですね。そこで、活動量計などを使用するだけではなく、駅や大型店舗などにサイネージ(注3) を設置し、人が集う場所(コミュニケーションスポット)をつくったことが効果的だったと思います。一般的には参加者の継続率は 50%程度と言われていますが、志木市様では2年間で 90%以上もありました。
- インタビュアー 健康ポイント事業を、簡単にご紹介ください。
- 宮川先生 志木市様では、歩数に関係なく、活動量計をサイネージにかざすたびに1日1回1ポイント、1日の歩数が各年齢別に設定された目標歩数をクリアした場合に1回5ポイント、今月の平均歩数が先月よりも多かったら100ポイント…などのように活動量計のデータを記録することで健康ポイントが加算されます。貯めたポイントは1ポイント1円として、500円単位で最大7,000円分の志木市商工会商品券と交換できる制度です。
- インタビュアー 健康維持・向上が図れて、さらに商品券をもらえるなら、いいことずくめですね。
- 宮川先生 健康づくりにおいて、国民一人一人の個々の努力だけでは限界があります。持続するためには、このようなポイント事業だけではなく、医療・介護からの介入、家族や仲間とのソーシャルなつながり、歩きやすい街づくりも必要です。埼玉県で成功例がつくれましたので、今後は全国への展開を期待しています。
- インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。
(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 販売促進部)
お客様情報
医療法人社団NICO 習志野台整形外科内科
- 所在地
- 千葉県船橋市習志野台2-16-1
メディカクラウド株式会社
- 本社所在地
- 東京都新宿区白銀町2-4 白銀町ビル3階
- 船橋事務所 所在地
- 千葉県船橋市習志野台2-16-1
- 設立
- 平成23年3月14日
- 資本金
- 3,000万円
お使いいただいているA&D製品
ICT 健康機器
NFCやBluetooth通信により、スマートフォンやパソコンに計測データを送信。
インターネット上のアプリやサービスで、手軽に健康管理ができます。
NFC通信機能付 活動量計 UW-201NFC
- 消費カロリー、歩数、歩行距離、脂肪燃焼量などを計測
- 電池が長持ち・電池寿命約1年間(1日平均1万歩、および通信2回/日にて)
- 1日ごとに90日間分、1時間ごとに7日分の計測データを自動メモリ
- 3D(3方向)センサーで、バッグの中やポケットの中でも、さまざまな運動や生活動作をしっかり計測
通信機能付 診之助 Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズ
- 工場オプションにより、測定値を iOS 機器に Bluetooth 通信可能
- 計量・コンパクトで省スペース
- 出張健診など持ち運びにも便利
- 医療機器認証番号:226AHBZX00016000
Bluetooth内蔵 体組成計 UC-411PBT-C
- 体重、体脂肪率、基礎代謝、BMI、筋肉量、水分量を計測
- 5人までのデータを登録可能(乗るだけで各人を判定)
- Bluetooth 通信距離 100m(障害物がない場合)