情報マガジン『WAY』

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VOL.46 2025.FEBRUARY 株式会社カンダ技工様、株式会社ディモス様

インタビュー動画はこちら

使用いただいている製品
A&D製 Bluetooth®通信機能内蔵計量器
左:防塵・防水デジタル台はかり HV-15KCWP
右:分銅内蔵型天びん GX-2002A
この2モデルのBluetooth通信機能はオプションです

左:防塵・防水デジタル台はかり HV-15KCWP、右:分銅内蔵型天びん GX-2002A画像

原料入荷と製造の2工程に、Bluetooth通信機能搭載の
天びん ・台はかりに接続した計量データ管理システムを導入。
記帳やパソコン入力などの手作業がなくなり、作業性も精度も向上しました。

株式会社カンダ技工様、株式会社ディモス様にインタビュー

鳥取、島根両県で機械設計・製作、未利用資源開発、化粧品製造の3事業を展開されているカンダ技工様。
スキンケア、ヘアケア製品などの化粧品製造拠点である松江八雲工場の原料入荷と製造の2工程において、株式会社ディモス様が開発された計量データ管理システムを導入していらっしゃいます。

インタビューいただいた株式会社カンダ技工 松江八雲工場 工場長 名越 翔生様の画像

株式会社カンダ技工
松江八雲工場 工場長
名越 翔生様

計量データ管理システム導入の目的は、作業の軽減、効率化、記載漏れ防止でした。

インタビュアー まず、カンダ技工様に伺います。原料入荷工程での主な作業を教えてください。
名越様 毎日、入荷する原料の情報を記録しています。一つの化粧品に液体や粉体など20種類ほどの原料を使用していますが、個別に原料名、受入れ者、メーカー、使用期限、ロット番号など多くの必要情報を記録すると同時に、その情報をQRコード化してラベルに印刷して原料に貼り付けています。記録漏れ防止のために、必要な情報を選択して入力しないとQRコードのラベルが印刷できない仕組みになっています。
ディモスさんのシステムにマスタ登録しておけば必要情報をプルダウンで選択できますので、システム導入前よりはるかに効率的になり、記載漏れもなくなりました。
インタビュアー 製造工程では、どのような作業をされていますか?
名越様 原料を調合する前に、システムに接続したA&DさんのBluetooth対応モデルの計量器で原料ごとに質量を計っています。その後、原料入荷工程で原料に貼り付けられたQRコードを読み取り、製造する製品を選択し、計量器から送られてきた使用量データを記録しています。

システムを導入して、現場も事務所もぐっと負荷が減りました。

インタビュアー ディモス様のシステムを導入する前は、どのような状況だったのですか?
名越様 計量器に置いたビーカーに原料を入れ、目視、手書きで記帳、パソコンに手入力という、人の目と手で進めるフローでした。時間がかかりましたし、記載漏れや入力間違いなどヒューマンエラーのリスクを否定できない状況でした。
インタビュアー このシステムがそれらの課題を一気に解決してくれたのですか?
名越様 ディモスさんのシステムは期待どおりの結果を出してくれました。実は採用にあたりいろいろなシステムを調べたのですが、ディモスさんはレスポンスが早く、当社の希望に対する提案力も高いため、パートナーとして信頼しておまかせしました。

お客様の要望を伺いながら、仕様書に依存しないアジャイル開発をしています。

インタビュアー それでは、ディモス様にシステムについて伺います。
平野様 このシステムは、A&Dさんの計量器とキーエンスさんのハンディターミナル「DX-A600」をBluetoothで接続しています。
当社は操作性や運用管理においてテクニカルな要素をなくし、属人化することがないシステムづくりを心がけています。そのため、お客様の要望を伺いながら、計画から設計、実装、テストの各段階で一つ一つていねいに仕上げていくアジャイル開発を行っています。
インタビュアー このシステムにA&Dの計量器をご採用いただいた理由を教えてください。
平野様 Bluetooth通信機能を搭載した製品ラインナップが充実していて、いろいろな質量や荷姿の原料の計量に対応できることが採用の決め手ですね。また、長期にわたり修理、校正のサポートをしてもらえるので、正確な計量精度を維持できると判断しました。

OEM/ODMをどんどん伸ばして、成長させていきたいと考えています。

インタビュアー 最後に、カンダ技工様の今後の目標をお聞かせください。
名越様 「役に立つモノ創りをとおして喜ばれるサービスを提供する」という企業ポリシーのもと、今後は海外展開や自社ブランド製品の開発をめざしていきます。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

インタビュー動画

ディモス様の計量データ管理システムをを短い動画にまとめています。こちらもご覧ください。

お客様情報

株式会社カンダ技工
本社
鳥取県米子市河崎1008-1
松江八雲工場
島根県松江市八雲町西岩坂4210-3
創業
1979(昭和54)年1月1日
URL
https://www.kandagiko.com/
株式会社ディモス
本社
東京都千代田区神田美倉町9番地 森貞ビル2F
創業
2019(令和元)年5月9日
URL
https://dimos.co.jp/
株式会社カンダ技工様外観画像

お使いいただいているA&D製品
Bluetooth通信に対応している天びん ・台はかりの例

【例1】分銅内蔵型天びん GX-AE/GX-Aシリーズ(A&D Apollo)
  • 最小表示0.1 mg ~
  • 分銅内蔵なのでいつでも高精度計量
分銅内蔵型天びん GX-AE/GX-Aシリーズ(A&D Apollo)の製品画像
【例2】防塵・防水デジタル台はかり HV-CWPシリーズ
  • 3色5段コンパレータライト+テンキー付き
  • 防塵・防水等級IP65
防塵・防水デジタル台はかり HV-CWPシリーズの製品画像
A&Dは用途に応じて、各種のBluetooth通信対応の天びん ・ 台はかりを用意しています

Bluetooth通信が可能な天びん・はかりの一覧表と接続方法

ピペット容量テスターのBluetooth通信イメージ画像
デジタル台はかりのBluetooth通信イメージ画像