情報マガジン『WAY』

エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』

VOL.29 2022.OCTOBER 株式会社十万石ふくさや様

ユージングシーン
A&D製金属検出機「AD-4976-3510+AD-4976-51」とコンベヤドロップ選別機

A&D製金属検出機「AD-4976-3510+AD-4976-51」とコンベヤドロップ選別機

HACCP義務化をきっかけに、信頼できる金属検出機を導入。
いままでよりも効率的に、安心して商品をお届けすることができます。

株式会社十万石ふくさや様にインタビュー

2018年6月に食品衛生法の改正法案が可決され、2021年6月からHACCPによる衛生管理が完全義務化されました。
より安全な食品の提供が求められるなか、世界的な版画家の棟方志功画伯に「うまい、うますぎる!」と絶賛された和菓子「十万石まんじゅう」の出荷前検査に、A&Dの脱酸素剤対応ソフトを搭載した金属検出機をご採用いただいています。

インタビューいただいた株式会社十万石ふくさや様 和菓子工場長 矢澤泰司様の画像

株式会社十万石ふくさや
和菓子工場長
矢澤 泰司様

「うまい、うますぎる! 十万石まんじゅう」

インタビュアー 「十万石まんじゅう」の由来を教えてください。
矢澤様 1952(昭和27)年に埼玉県行田市に弊社を創業すると共に製造・販売を始めた和菓子で、「十万石」は江戸時代に行田市にあった忍藩の石高が10万石だったことにちなんでいます。
行田名物にしたいということから命名したと伝え聞いていますが、おかげさまで現在は埼玉県内に36店舗、群馬県内に1店舗の直営店の他に、数店舗の委託販売店でご提供させていただいています。
インタビュアー スポーツチームとのコラボレーションにも取り組まれていらっしゃいますね。
矢澤様 まずは埼玉県の地元のみなさまに愛していただきたいという気持ちから、サッカーJリーグの浦和レッズさん、プロ野球の埼玉西武ライオンズさんにお世話になっています。また、2019年には映画「翔んで埼玉」の公式ガイドブックでも紹介され、社員一同とても喜んでいます。
インタビュアー 企業秘密だと思いますが、おいしさの秘けつを少しだけお話しいただけますか?
矢澤様 風味のある生地をつくるために、毎朝つくね芋の生芋を大量にすっています。季節によって芋の粘度が変わりますので、毎朝この工程にとても神経を使っています。もちろん中のあんこにも自信がありますが、お客様には生地も味わっていただければ嬉しいですね。
インタビュアー 「うまい、うますぎる!」というキャッチフレーズがあるそうですが。
矢澤様 創業後しばらくして、当時はまだ社会に真価を認められていなかった版画家の棟方志功先生が十万石まんじゅうを召し上がって「うまい、うますぎる!」とおっしゃったそうです。「行田名物にしておくには」ということだったらしいのですが(笑)。

HACCP義務化の前から慎重に異物検査をしていましたが、いまや機械で検査する時代ですね。

インタビュアー A&Dの金属検出機を導入していただいたきっかけを教えてください。
矢澤様 きっかけは2年前のHACCP義務化でしたが、その前から慎重に異物検査を行っていました。しかし、完全かつ効率的に検査を行うために機械を使って検査する時代になりましたので、使いやすい異物検査機を探していました。ずっと以前からA&Dさんの防塵・防水はかりを使用していましたので、A&Dさんを信頼して検査機を導入いたしました。
インタビュアー ありがとうございます。導入されて、いかがでしょうか?
矢澤様 カラータッチパネルで使いやすいですし、検査時間も短いので工数が減り、社員の残業が減りました。そのぶん社員の笑顔が増えて、職場が明るくなったと感じています。ちょっと大げさですかね?(笑)
大切に使って、定期的にメンテナンスもして、長く使っていきたいと思っています。

異物検査と鉄系脱酸素剤の欠品検査が1ラインで同時に行えるので、とても便利です。

インタビュアー この金属検出機には、金属異物検査と鉄系脱酸素剤の欠品を同時に検査できる、A&Dオリジナルのオプションが付いていますが、使い勝手はいかがでしょうか?
矢澤様 食品ロスの削減は社会的使命なので、食品の賞味期限を延ばすために脱酸素剤のニーズは今後ますます高まると思います。異物検査のために1ライン流したあとに、同じ商品を脱酸素剤の欠品検査のためにもう一度ラインに流し直すのは時間も手間も2倍かかってしまいます。
A&Dさんの金属検出機は異物検査と脱酸素剤の欠品検査が1ラインで同時に行えるので、効率的でとても便利ですよ。
インタビュアー ありがとうございます。食品ロスについて、他に取り組まれていることがありますか?
矢澤様 あんこに使うあずきの皮をむきますが、むいたあとの皮を捨てずに、乾燥させて圧縮して、農家に肥料としてご提供しています。
捨ててしまえばゴミとして燃やすしかありませんが、肥料として食料生産のお役に立てているのであれば、ささやかながらサステナブルな社会実現のための一助になっているのではと思っています。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 営業推進部)

お客様情報

株式会社十万石ふくさや
本社
埼玉県行田市行田5-10
営業本部/工場
埼玉県行田市長野2-27-28
設立
1952年
資本金
4,000万円
従業員数
約300名(2020年1月現在)
URL
https://www.jumangoku.co.jp/
株式会社十万石ふくさや 営業本部/工場(埼玉県行田市) 外観画像

お使いいただいているA&D製品

金属検出機 AD-4976シリーズ
  • 鉄系脱酸素剤の欠品検査と異物検査の両立(オプション)
  • 外来ノイズ可視化機能
  • 3つの周波数から被検査物に最適な周波数を自動設定
  • ウォームアップフリーで起動後すぐに検査が可能
  • 進化したタッチパネルで直感的な操作
  • 管理者レベルによる操作制限と履歴機能で品質を守る
  • 操作、検査履歴をUSBに保存
  • 多言語対応でより多くの方にわかりやすく
  • 遠隔モニタリング、メンテナンスに対応し、離れたところからでもラインの管理が可能
AD-4976シリーズの製品画像