情報マガジン『WAY』

エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』

VOL.20 2019.JUNE 社会福祉法人 馬島福祉会 特別養護老人ホーム 恒春園様

ユージングシーン
A&D製
バリアフリースケール(車いす用)
AD-6106R

バリアフリースケール(車いす用) 製品画像

「安心してゆとりある暮らしができる」施設を目指して。
健やかな毎日を送っていただくために、毎月1回、ご利用者様全員の体重を測定しています。

特別養護老人ホーム 恒春園(こうしゅんえん)様にインタビュー

1979(昭和54)年、神奈川県川崎市で社会福祉法人が運営する特別養護老人ホーム第1号として創設された恒春園様。
アットホームな雰囲気で、日常生活上の介助や介護と健康管理を行っていらっしゃいます。
その健康管理の一環として、A&D製のバリアフリースケール(車いす用)を毎月1回の体重測定にご採用いただいています。

インタビューいただいた社会福祉法人 馬島福祉会 特別養護老人ホーム 恒春園様の画像

社会福祉法人 馬島福祉会
特別養護老人ホーム 恒春園
左:
施設長 施設管理部長
竹本 健寛様
右:
管理栄養士
本田 美鈴様

「恒春園があるから安心できる」。地域の方にそう思っていただけるように。

インタビュアー どのような施設なのか教えてください。
竹本様 定員60名の特別養護老人ホームを中心に、定員2名の短期入所生活介護(ショートステイ)、定員25名の通所介護(デイサービス)、居宅介護支援、地域包括支援センターを運営しています。
建物は40年前の開園当時のままですが、人と人の距離が近く、アットホームな雰囲気です。
スタッフ同士の仲がよいことが、ご利用者様に伝わっていると思います(笑)。
本田様 特別養護老人ホームは寝たきり・認知症などにより、常に介護を必要とする方のための施設です。
入居者様とそのご家族に安心、安定した在宅生活を送っていただけるように、食事や排泄ケア、入浴などの介護サービスに加えて、健康管理も行っています。
また、地域の方たちと連携しながら、高齢者や障がい者が安心して暮らせる街づくりを目標としています。

自立支援のための栄養マネジメントにおいて、体重管理が重要な指標になっています。

インタビュアー 健康管理のために、ご利用者様全員の体重を測定していらっしゃるそうですね。
竹本様 毎月1回、全員の体重を測定して、BMIといっしょに統計を取っています。健康状態を理解するためには、バイタルデータと同様に体重の変動も重要な指標になっています。
本田様 珍しい例ですが、入所時に30kgくらいだった方が、安定した食事の管理により、2年後に50kgくらいまで増加したことがあります。体重が増え過ぎると膝への負担が増えるなど、よくない場合もありますが、この方の場合は体重が増加したことで体力的にも改善され、表情も明るくなり、発語も増えました。
お一人お一人の状態に合わせて、ケアマネージャーと管理栄養士の私が相談しながら、自立支援のための栄養マネジメントを行っています。
本田様 体重の変動については短期間ではなく、1年2年3年と長い年月の統計が必要です。食欲がなくなって、体重が減ってきた場合は、医師と相談した上で投薬や医療行為が必要になる場合もあります。悲しいことですが、体重は看取りの指標にもなるのです。

施設の中をスムーズに運搬できる、軽くて正確な体重計を探していました。

竹本様 体重測定における問題は、入居者様の多くが車いす生活なので、健常者のように立って体重計に乗ることが困難だということです。そこで、入居者様だけではなく、ご自宅で療養されている方にも、デイサービスでお越しいただいた際に当園の車いす用バリアフリースケールで測っていただいています。
本田様 A&Dさんのバリアフリースケールは、10年以上前からAD-6106NWを使わせていただいていましたが、車いすに乗ったまま無理なく体重が測れますし、測定値も信頼しています。健常者と違って何度も測り直すことは難しいので、ちょっとした誤差も気になります。したがって測定値への信頼は欠かせません。
竹本様 このたび導入した新製品のAD-6106Rは、いままで使っていたAD-6106NWよりもかなり軽くて、また大型のキャスターで縦方向にも横方向にもスムーズに移動させることができるので、スタッフがとても喜んでいます。
本田様 たしかに、軽くて運びやすいのは本当に助かっています。でも、さらに軽くしていただけるともっと嬉しいですね(笑)。

介護の質は最終的には“人”。スタッフのスキルアップにより、さらに介護の質を高めたい。

インタビュアー 今後はどのような取り組みを考えていらっしゃいますか?
竹本様 人手不足への対策としてICT化などの取り組みも検討し始めていますが、いますぐにというのは現実的ではない状況です。ICTなどの技術が発展しても、介護の質は最終的には“人”だと思います。人の働き方しだいで入居者様の満足度が大きく変わりますので、スタッフのスキルアップのための研修がとても重要です。
本田様 恒春園はベテランのスタッフが多いので、全体的なレベルはかなり高い方だと思います。しかし、特に夜間は1フロアにスタッフが1名しかいませんので、何かあったときに誰でも一次対応できるようなスキルを身につけておく必要があります。
竹本様 もっと介護の質を高めて、入居者様のご家族に「この施設に入居させてよかった」と思っていただける施設であり続けたいと思っています。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 営業企画部)

お客様情報

社会福祉法人馬島会 特別養護老人ホーム 恒春園
所在地
神奈川県川崎市川崎区小川町10番地10
開設日
1979(昭和54)年3月1日
事業内容
定員60名・2人部屋5室 / 4人部屋13室(内2床は短期入所で使用)
通所介護(デイサービス)定員25名
居宅介護支援・地域包括支援センター
URL
http://www.majima-fukushikai.jp/facility/koushunen
社会福祉法人馬島会 特別養護老人ホーム 恒春園の外観画像

お使いいただいているA&D製品

移動・保管タイプ体重計
バリアフリースケール(車いす用)AD-6106R JIS Z 8803
  • 軽量設計
    従来機器の重量、約25kgを約18kgまで大幅に軽量化
  • スムーズな移動
    大型キャスターで3Way走行
    エレベータや保管室の狭い扉は、ヨコ走行でらくらく進入
  • 乗降性のよい計量台
    可動式のゆるやかなスロープと低い計量台で昇降もスムーズ
  • 使いやすい多機能表示器
    BMI計算機能、車いす引き(風袋引き)機能
バリアフリースケール(車いす用)AD-6106Rの製品画像
3WAY走行