情報マガジン『WAY』

エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』

VOL.16 2018.NOVEMBER 株式会社ボルテックスセイグン様

ユージングシーン
診之助Slim
全自動血圧計 TM-2657シリーズ

診之助Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズ製品画像

物流を通して社員の人生に貢献。
IT点呼+血圧測定で「安全第一主義」を実行し続けています。

株式会社ボルテックスセイグン様にインタビュー

インターネットで「安全第一主義」を検索すると真っ先に登場する、総合物流企業の株式会社ボルテックスセイグン様。
社員の皆様の安全・健康確保のために有効な施策を実行し続けていらっしゃいます。
その施策の1つとして、世の中の動きに先駆けて、2001年に血圧・アルコール検知システム付IT点呼システムを開発。
このシステムにA&D製の全自動血圧計「診之助 Slim」をご採用いただいています。

インタビューいただいた株式会社ボルテックスセイグン様・株式会社ボルテックスセイグン様・株式会社ナブアシスト様の画像

前列:
株式会社ボルテックスセイグン
代表取締役 武井 宏様
後列:右から
株式会社ボルテックスセイグン
総務部 新井 規之様
監査役 宇佐見 和宏様
株式会社ナブアシスト
第三ソリューション部
部長 加藤 政弘様
ロジスティック営業部
課長代理 星野 俊行様

世の中からの要求を先取りして実行しています。

インタビュアー かなり以前から、社員の皆様の安全・健康管理に取り組まれていますね。
武井社長 2001年に「血圧・アルコール検知システム付IT点呼システム」を開発しました。
いまでは導入されている企業が増えてきましたが、当時は時代の要求を先取りした革新的なシステムでした。
すべてのドライバーが乗車前に必ず実施しているIT点呼時に、運行管理者がドライバーに自己の体調変化に気付きを促せるように開発しましたが、高齢者などITに慣れていない人でも使いやすく、自ら運行の可否を申告できます。
宇佐見様 さらに2012年には、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構と共同で、高齢者でも使いやすく、かつ健康確認ができ、運行指令へのドライバーの理解度が測れてデータベース化が可能、という4つの側面から 改良した「運行指令機能付IT点呼システム」を開発しました。
ドライバーは静脈認証、血圧測定、アルコールチェック後に体温も測ります。このシステムの最大の特長は、1運行ごとに荷主(納品先)からの運行指令事項の理解度が確認できることです。
新井様 さらに続けて、2013年~2014年にかけて、同機構と共同で「遠隔健康管理システム」を開発しました。乗車前の点呼は対面点呼が基本でしたが、このシステムのおかげで、本社健康管理室を起点として、全拠点で遠隔で健康指導ができるようになりました。

すべての社員の安全と健康、ひいては物流業界全体の繁栄を目的としています。

インタビュアー 先進的な取り組みを続けていらっしゃることに驚いています。
武井社長 これらのシステムにはクラウドを利用した設定も用意しましたので、積極的に国に提言しています。便利で有効なシステムを一日も早く普及させて、多くの同業者に社員を守ってほしい、それが物流業界全体の繁栄に直結すると考えています。
インタビュアー 安全・健康管理のITシステムに、A&Dの血圧計をご採用いただいています。
武井社長 現在(2018年10月取材時)点呼には血圧測定の法的義務はありませんが、当社の産業医が一番直近の健康状態がわかりやすいバロメータは血圧だと言うので、システムに血圧計を取り入れました。
A&Dさんの血圧計はインターフェースに対応していて、紙ではなく、データで記録できるので採用しました。
宇佐見様 ITシステムはつくったらそこでおしまいというわけにはいきません。そこで、全国規模でメンテナンスができるFUJITSUパートナー企業の株式会社ナブアシストさんを信頼して連携しています。
さきほど点呼時のドライバーを静脈認証すると申しましたが、今後はナブアシストさんの新システム稼働に合わせて、顔認証や免許証認証に切り替えていく予定です。

安全・快適な職場づくりのために。消防車常設、保育園併設、高級ホテルのような女子トイレ。

インタビュアー 徹底した安全・健康管理体制は、武井社長の経営理念の現れですね。
武井社長 ITへの取り組みの他にも、2007年にドライブレコーダーを導入、2008年にGマーク(安全性優良事業所)認定を受けるなど、世の中からの要求を先取りして実行してきました。すべて社員の安全と健康の実現のためです。
新井様 弊社の本社物流センターには、万一の火災に備えて消防車を常設しています。
また、敷地内に保育園を併設し、女性が働きやすい職場づくりにも力を入れています。そうそう、女子トイレを見ていってください。社長がどれだけ女子社員を大切にしているか、よくおわかりいただけると思います(笑)。
インタビュアー 今後の課題として、どのようなことをお考えでしょうか?
武井社長 現状では交通事故が起きた場合、ドライバーが衝突前に健康起因により死亡していたのか、衝突が原因で死亡したのか判別することは困難です。俗に居眠り運転や漫然運転と言われますが、そうなるにはそうなる理由があります。その理由の1つとして、高血圧に伴う睡眠時無呼吸症候群(SAS)による睡眠不足などが考えられます。
脳疾患についてはMRIを使った脳ドックが国土交通省によりガイドライン化されていますが、心疾患についても、現在専門医と検討中です。ドライバーの高齢化もあり、必要な取り組みなので法制化するべきだと国に働きかけています。
インタビュアー 貴社だけではなく、物流業界全体に大きく貢献されていることと思います。
武井社長 私たちは、物流を産業の「血流」であると考えています。また、当社名の「ボルテックス」は「渦巻き」という意味で、エンドレスの状態や動きをイメージできる単語です。今後も企業としての終わりなき発展のために、また物流業界の明るい未来のために、常に高い付加価値を生み出す物流システムの構築に挑戦し続けてまいります。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 販売促進部)

お客様情報

株式会社ボルテックスセイグン
本社所在地
群馬県安中市原市432番地
資本金
13,950万円
設立
1951(昭和26)年
従業員数
464名(2017年4月現在)
株式会社ナブアシスト
本社所在地
群馬県前橋市元総社町521-8
資本金
2,000万円(授権資本4,000万円)
設立
1975(昭和50)年
従業員数
165名
株式会社ボルテックスセイグンの外観画像

お使いいただいているA&D製品

診之助Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズ

Bluetooth通信に対応 軽量・コンパクトを実現
不規則脈波を検知するIHB機能を内蔵

  • 認証番号:226AHBZX00016000

音声ガイド・プリンタ付きのTM-2657VPとプリンタ付のTM-2657Pは、全日本トラック協会様の助成対象機器です。

診之助Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズの製品画像

IHB(Irregular Heart Beat)検知機能で不規則脈波を検知できます

  • 血圧測定中に脈間隔をチェックすることで、不規則な脈を検知します。
    脈の揺らぎは、ストレス・運動不足・疲労などの生理的要因から、心臓病や自律神経、甲状腺の疾患によるものまで、さまざまな原因で起こります。
  • もっとも多い不整脈の一つである心房細動がある人は、ない人に比べて脳梗塞が約5倍、心不全が約4倍起こりやすくなるという報告例もあります。
  • 国土交通省に報告された健康起因による死亡事故のうち、脳疾患や心疾患などによる事故が約2/3を占めています。
  • 運転者の健康管理にあたっては、特にこれらの疾患に注意する必要があり、予防のためには生活習慣の改善と、運転者の健康管理をサポートする体制づくりが重要です。