『計量豆知識』
エー・アンド・デイのウェイングインジケータでリモートセンシング機能を使用した時の最大ケーブル長の求め方
最大ケーブル長を求めるには、ケーブルの導体の断面積、ロードセルの入力端子間抵抗、ロードセルの本数が必要になります。
エー・アンド・デイのウェイングインジケータ使用した場合、ケーブルの往復分の抵抗は、ロードセルの入力端子間抵抗の約10%まで許容できますので、片道分では約5%になります。銅線の抵抗値は断面積1m㎡のもので1m当たり0.02Ωとして計算します。
計算式は、ロードセル1本の場合は、最大ケーブル長 = 許容ケーブル抵抗 ÷ 1mあたりのケーブル抵抗 となります。
ロードセルを2本以上使用する場合は、最大ケーブル長 = 許容ケーブル抵抗 ÷ 1mあたりのケーブル抵抗 ÷ ロードセルの本数 となります。
例として、エー・アンド・デイのロードセルLCC11を3本と、ロードセルケーブルKO162とを使って計算をしてみます。
LCC11の入力端子間抵抗は800Ωです。本数は3本。5%の抵抗値が許容ケーブル抵抗です。ロードセルケーブルKO162は、断面積が0.5m㎡なので、その抵抗値は0.04Ω/mとなります。
最大ケーブル長 = 800 × 0.05 ÷ 0.04 ÷ 3
最大ケーブル長は333mとなります。
計算上では333mと出ましたが、現場の環境(外乱が多い場所など)によって333m伸ばせないケースもあります。
以下の表は、ロードセルケーブルの太さと許容ケーブル長の関係を表にまとめたものです。