インパルス試験機は、被供試体内に繰り返し圧力を加え、供試体の劣化により発生する気体や液体などの漏れの発生検知、供試体の機能低下や損傷の有無などを評価する試験機です。
圧力試験機、加圧試験機、衝撃試験機とも呼ばれています。

1967年にＡ＆Ｄ（当時は株式会社サム電子機械）は日本で初めてインパルス試験機を製作。以来、これまで数多くの加圧試験機を手がけ、ISO、JIS規格試験に対応した試験圧力波形を油圧サーボ技術により忠実に再現いたします。

波形および精度は各インパルス試験規格JIS、JASO、ISO　SAEに準拠します。また、正弦波や三角波の他、複合や特殊なユーザー波形にも対応可能です。

循環加圧方式も封入加圧方式にも対応していますので、ご要求に合わせて設計いたします。

SAE波

三角波

正弦波（サイン波）

さまざまな流体を取り扱う際に、オペレータを保護する安全機能を付加できます。

• ブレーキフルードのような腐食性の流体について、全SUS製の試験機をご提案いたします。
• ガソリンなどの爆発性の流体に対して、試験槽に爆発放散口の設置や電装品の防爆対応を、また自動消火設備の組込みなどをご提案します。

加圧用ブースタを用いて波形を再現することで膨張率の高いゴムホースなどでも立上りの圧力速度を確保でき、サーボバルブ直動型では選択できない、媒体（流体）の選択（水、LLCなど）が可能です。
媒体の油温調についても任意に設定していただけます。

恒温槽を用いて雰囲気温度を調節できるほか、ホースの揺動や、下からの振動など、実使用下に近い条件で試験を行えます。

ブースタを用いずに試験を行うため、本体サイズをコンパクトにできます。また、油圧源を本体内に収納し、システム全体としても省スペース化もできるほか、ブースタ式と比較して高い周波数での試験が可能です。
媒体（流体）は作動油と共有となるため、水（LLC）などはご使用いただけません。加圧力は～25 MPaとなります。

インパルス試験機用ソフトウェア
PC用のインパルス試験機制御ソフトウェアです。
ソフトウェアを使用することにより､耐久試験中の自動データ計測および耐久試験機操作の簡略化が行えるほか、特殊インパルス波形の生成や、複合試験、温度プログラムの設定も可能です。

• 試験条件､中断ファイルを保存､読込むことができます｡
• 試験条件を読み出し､再利用することができます｡
• コンピュータの再起動後でも、中断ファイルを読み出し､試験を再開できます。
• 変位･圧力などの各信号波形のピーク値などを､トレンドグラフにて表示・保存することができます｡
• 試験機の停止状況（停止原因･停止時刻･加振回数など）を自動的に保存できます｡

ホースなどの供試体に内圧を負荷し、試料の耐圧を評価することや、供試体の破裂耐圧特性を計測することを目的とします。

負荷圧力、および圧力立ち上がり時間は、制御装置にて任意に設定することができます。加圧装置は油圧サーボ方式により駆動されますので、昇圧速度が安定しており、自動運転が可能です。

加圧媒体には水道水の使用も可能で、取扱いが容易です。

制御装置は、あらかじめ設定、保存したパターンで試験を行うことができます。
1パターンにつき最大10ステップの設定が可能です。ステップごとに昇圧速度、目標圧力、保持時間を設定します。
このステップの組み合わせでさまざまな試験を行います。