バッテリHILS(BMSの開発・検証ツール)
バッテリHILS(BMSの開発・検証ツール)
バッテリを制御するBMS(Battery Management System)の制御ロジック開発・検証を行うためのHILSシステムです。
バッテリHILSでは、電気自動車などに用いられるバッテリのセル電圧をバッテリモデルでシミュレーションし、計算結果を実際の電圧として出力します。
ソフトウェア(PC)・BMSと接続し、BMSからの制御をうけたバッテリのセル電圧をリアルタイムに出力します。
バッテリHILSを用いることで、実バッテリを使わない検証が行えるため、検証工程の前倒しが可能で、充放電の時間も必要ありません。インターロック機能も搭載しているため、効率的で安全なバッテリ制御ロジック開発・検証を実現します。
特長(新型バッテリHILS)
- ・多セル対応(最大384セルを直列スタックした高電圧まで模擬が可能)
- ・高分解能(20 bit:高分解能な電圧出力によりバッテリの正確な状態を反映、BMS検出精度向上へ)
新型バッテリHILS
高分解能
20 bit:バッテリの正確な状態を反映。BMS検出精度向上へ。
多セル対応
384 Cell :全固体電池をはじめとした市場への対応。
セル性能向上
1 A:バランシング電流の増加に対応。
負電圧対応
± 6 V:燃料電池に対応。バスバーでの電圧降下を考慮可能。
スタック分割
任意セル間の切り離し機能搭載
その他機能
ターンキーソリューションでの提供 / ノイズ・リップル重畳機能
バッテリHILS構成例
実バッテリなどを用いて、ベンチと組み合わせたソリューション提案も可能です。
ウェビナー動画
バッテリHILSのご紹介
「バッテリマネジメントシステムのバランシング検証」 アプリケーションデモのご紹介
特長(新型バッテリHILS)
多機能かつコンパクト
- バッテリセル電圧出力、セル電圧/電流モニタ、断線、ノイズ重畳をバッテリHILS専用I/Oボードに集約
- I/Oボード1枚で6セルの模擬ができ、ボード追加で6セル毎に拡張可能
- ラックサイズ:570(W) × 1440(H) × 850(D) mm で1ラック最大192セルまで対応可能
- HILSプラットフォーム”HELIOS”をベースとしたシステムのため、各種センサやスイッチ模擬、通信などの機能もサポート
安全設計
- BMSをラック内に収納することで、高電圧部の接触事故を防止
- 筐体内温度監視や過電流保護機能を搭載しており、無人での連続運転も安心
すぐに使える
- セル電圧設定や計測などの機能を持った標準アプリケーション(Simulinkモデル+オペレーションGUI)の提供
- モデル組み込みからECU接続までの、システム構築エンジニアリング提供
バッテリモデル
- Nexty Electronics社のバッテリモデルを使用可能
- バッテリモデルに負荷電流を入力することで、セル電圧や温度、充電率などのバッテリ状態を演算
セル電圧模擬部の仕様
各製品シリーズ 性能 | |||
---|---|---|---|
VS1100 | VS1200(新型) | ||
最大セル数 | 264セル(最小12セル単位) | 384セル(最小6セル単位) | |
最大総電圧 | 1000 V | 1500 V | |
電圧出力機能 | レンジ | 0 ~ +5 V | ±6 V |
分解能 | 16 bit | 20 bit | |
出力電流 | ±280 mA max. | ±1 A max. | |
電圧モニタ機能 | レンジ | 0 ~ +5 V | ±6 V |
分解能 | 16 bit | 24 bit | |
電流モニタ機能 | レンジ | ±200 mA / ±20 mA | ±1 A/±5 mA |
分解能 | 16 bit | 24 bit | |
断線機能 | 出力断線 | 〇 | 〇 |
スタックセル間断線 | × | 〇 | |
ノイズ重畳機能(※) | 周波数 | 10 Hz ~ 10 kHz | |
振幅 | 1 Vp-p max. |
(※)ノイズ重畳機能:インバータノイズを想定した正弦波を重畳させる機能
ハードウェア製品
HELIOS
構築性、拡張性が高いプラットフォームです。
ソフトウェア製品
GSIL
GSILは、車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツールです。ハードウェアが無い初期の開発フェーズからソフトウェア開発をスタートできます。
iTest
GUI、テスト作成等を行うソフトウェアプラットフォームです。
LabWorX
LabWorXは試験や試験設備を統合管理するサーバーアプリケーションです。
iTest-DC
SILS⇔HILS⇔ベンチで資産(GUI、テストパターン等)の流用が可能