タイヤ静剛性試験機
タイヤ静剛性試験機
分力計使用により高剛性になり、高分解能の荷重計測が可能
タイヤ静剛性試験機は動作各軸の機構部での力計測が主流でしたが、A&Dでは、タイヤが接地する面にプレート式4分力計を配することでタイヤの接地面反力を直接計測します。機構部のたわみやフリクションの影響を受けず正確な力計測が可能です。
ねじり機構部のアクチュエータにはダイレクトドライブモーターを採用しています。ねじり軸を直接モーターに接続することでバックラッシュを無くし、より高精度の計測を実現しております。
システム概要
本装置はタイヤのX/Y/Z/Mz方向の力と変位・角度の関係を測定することを目的とした装置で、剛直な試験架台とサーボモータ駆動機構によって構成されます。
駆動部にはZ軸加圧機構、試験テーブルX/Y移動機構・ねじり機構およびオフセット移動機構を有し、全てACサーボモータで駆動し、回転を規制したタイヤのFz(押し付け力)、Fx(走行方向力)、Fy(タイヤ幅方向力)を計測しながら、力を制御もしくは変位させ、力-変位特性をヒステリシスカーブ試験として測定します。
またタイヤ中心の接地面を回転することで接地面ネジリ角度とトルクの計測を行います。
これらの3軸力及びMzトルク検出は、4軸分力計により直接測定することで機構部の摩擦損失を受けません。
駆動する各軸はACサーボモータを用いて精度の高い制御性能と付属するパルスエンコーダにより、微小分解能の変位計測を実現しています。
仕様
試験タイヤ
- タイヤ外径
- 570~1100mm
- リム径
- 16~24 インチ
- タイヤ幅
- ~440mm
- 静負荷半径
- 250~550mm
- ホイールオフセット
- -20~+40mm
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可動範囲、速度
- 縦方向(Z方向)
- 250~600mm
- 縦方向 速度
- 1~500mm/min
- 横方向(Y方向)
- ±100mm
- 横方向 速度
- 1~100mm/min
- 前後方向(X方向)
- ±100mm
- 前後方向 速度
- 1~100mm/min
- ねじり方向(Mz方向)
- ±20°
- ねじり方向 速度
- 5~360deg/min
サイド部たわみ測定
- Z方向範囲
- ~180mm
- Y方向範囲
- ~45mm
力測定
- 縦(Fz)
- 0~25000N
- 前後(Fx)
- ±15000N
- 横(Fy)
- ±15000N
- ねじり(Mz)
- ±1500Nm
試験動作
- 振幅剛性試験
- ・設定変位範囲サイクル
・設定荷重範囲サイクル
- 静特性試験
- ・変位目標試験
・荷重目標試験
- 試験速度モード
- ・変位速度一定試験
・力速度一定試験
- 空気圧制御
- ・封じ込め
・試験中調圧 100~600kPa