車載型リアルタイム振動・騒音解析システム AD-3651(CompactWCA)
車載型リアルタイム振動・騒音解析システム AD-3651(CompactWCA)
「車載トラッキング解析から多点加振」まで 車載型リアルタイム振動・騒音解析システム
- ・A4サイズのコンパクト設計
- ・24ビットADの採用
- ・リアルタイムオクターブ分析対応
- ・スループット機能/標準装備
- ・DC電源、バッテリ駆動
- ・ダイナミックレンジ100dB
- ・マルチタコ入力対応
- ・マルチインプットマルチアウトプット(MIMO)
カタログ
特長
- 操作性重視のフレンドリーGUI
定評あるWCAからの設計思想を継続し、更なる使い易さを追求しました。 - WCAonPC/AD3600シリーズとの互換性
操作体系は完全互換なので既存ユーザーのトレーニングレスを実現しました。
解析データはMFUファイルより完全互換のため過去のデータを無駄にしません。 - コンパクトなボディはA4サイズ(210mm×297mm)
車載、実験室、屋外と使う場所を選びません。(DC電源、バッテリ駆動サポート) - システム構成は4、8、16チャンネル
拡張性を持たせ、筐体間接続で32、48、64チャンネルシステムを実現しました。
16チャンネルとの使い分けが可能です。 - 柔軟なメニューカスタマイズ対応
外部アプリケーションによりフルコントロールが可能です。
システム構成例
車載型リアルタイム振動・騒音解析システムCompactWCAのフロントエンドは、A4サイズのコンパクト筐体です。
1筐体で4、8、16チャンネルシステムを構成できます。筐体間接続により、32、48、64チャンネルシステムにも対応します。
フロントエンドとパソコンの接続は、LAN(100BASE-T)を採用しています。
車載キット(オプション)
バックアップバッテリを搭載した車載キットで車室内の振動・騒音解析をリアルタイムに実現します。
電源供給は車のシガレットライターソケットに専用カープラグを差し込むだけです。
車載キット内にシガレットライターソケットを用意していますので、ノートPCへの電源供給も可能です(PC用カーアダプタは別途必要)。
車載キットはCompactWCAリアパネル側に取り付く一体型です。
車載リモコンキーパッドをご用意いただければ、PCを操作せずデータ収集のスタート、ストップ等をリモコン操作できます。
強力な解析ソフトウェア
FFT解析統合ソフトウェアWCAPRO
WCAPROはWindowsアプリケーションとして扱いやすいユーザインタフェースを実現したリアルタイムFFTアナライザとして、騒音・振動実験解析を支援します。
標準機能のスループット機能により。長時間時系列データの記録、再生解析やWAV・CSVファイルへの出力が可能です。また、必要なオプションライセンスの追加により、リアルタイムオクターブ解析、トラッキング解析、パソコン単体でのオフライン解析を行うことも可能です。各機能がCOM対応しているので、外部アプリケーションによりCompactWCAをフルコントロールすることができます。
スループット機能
時系列データをパソコンのハードディスクに直接記録できるスループット機能を標準サポートしています。記録したデータを再生(ダウンサンプリングも可)して解析も可能です。
また、時系列データをCSVファイル、WAVファイル、MATファイル(Level4)に変換することや、CSVファイルを時系列データとして読み込むことも可能です。
右図は、時系列データを全波形表示、拡大表示した画面です。長時間データの確認。、解析範囲の指定、サウンド再生、指定した範囲を別ファイルに出力することが可能です。
オフライン解析機能(オプション)
フロントエンドが無くてもWCAPROはオフライン解析ソフトウェアとして機能します(別途ライセンスは必要)。
スループット機能で記録した時系列データのFFT解析、トラッキング解析、リアルタイムオクターブ解析、時系列フィルタ処理を行うことができます。
他社データレコーダの時系列データファイルもサポートしています。また、解析データファイル(FMUファイル)の重ね書き表示、カーソル機能による値読み、2D/3D後処理演算が可能です。
画面カスタマイズ(COM機能)
WCAPROはVB、VBA上からCOMインタフェースを介してコントロール可能です。
定型業務、繰り返し操作などは、COM機能を使うことで簡単に画面カスタマイズできます。
決まった条件ファイルを復帰して収集を繰り返す場合は、右図のようにボタン6個だけの操作でFFT分析、トラッキング解析などが可能になります。無償COMサンプルの用意があります。
機能紹介
機能、解析画面例はカタログをご参照ください。
FFT機能
- リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理として各種FFT関数の解析を行うことができます。
- フレームサイズ65536のサポートで1/25600の周波数分析が可能です。
- 振動解析、騒音解析に必要なスペクトラムアベレージ機能、ハンマー加振、加振機を用いた伝達関数測定などFFT分析に必要な機能を提供します。
- マルチ加振で必要となるMIMO関数を標準でサポートしています。また、信号出力機能をオプションで用意しています。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
トラッキング機能(オプション)
リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理としてトラッキング解析を行うことができます。リアルタイムに次数処理を行う2Dトラッキング、3Dマップを求める3Dトラッキングの解析モードがあり、定比・定幅トラッキング、タイムトラッキング、位相トラッキング、平均機能、スムージング機能と豊富な機能を提供します。
2Dトラッキング関数の設定はテーブル形式より、簡単に複数チャンネル分の設定ができます。中心成分の単位:次数/周波数、バンド幅の単位:次数/周波数の設定で任意な解析成分を定義可能です。トラッキング点数は最小回転数/最大回転数/Δrpmから任意に設定できます。
3Dマップはキャンベル表示、カラースペクトラム表示も可能で、3Dカーソルによる次数切り出しにも対応しています。また、2Dトラッキング関数テーブルから任意の次数をまとめて処理できます。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
リアルタイムオクターブ機能(オプション)
リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理としてデジタルフィルタ方式のオクターブ解析を行うことができます。
FFT機能、トラッキング機能とリアルタイムオクターブ解析を同時に行うことも可能です。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
フィルタ機能(オプション)
時系列データファイルによる後処理としてローパス・ハイパス・バンドパス・バンドリジェクトのデジタルフィルタ処理が可能です。
次数フィルタもサポートしています。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
基本機能と2D後処理機能
計測データ・解析データ(MFUファイル)のグラフ表示、リスト表示(Lin/dB)、カーソル表示(2D/3D)、保存・復帰機能(条件ファイル/データファイル)、プリント出力(グラフ/リスト)、グラフのメタファイル出力、リストのコピー&ペースト、および2Dデータに対する演算機能(包絡線/平均化/スムージング/聴感補正/微分積分/補間/位相反転/位相整合)など、豊富な機能を提供します。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
3D後処理機能(トラッキング機能に含まれます)
3Dデータ(MFUファイル/ブロックデータ)に対する後処理演算が可能です。
任意次数/周波数データの切り出し(中心成分の単位:次数/周波数、バンド幅の単位:次数/周波数)、指定回転数またはレコードの2Dデータ切り出し、関数変換(スペクトラムマップをオクターブマップに変換)、平均処理、聴感補正、微分積分など、豊富な演算機能を提供します。
(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください
ライセンスの種類
- 後処理ライセンス
- 基本機能(PABASE):機能紹介の「基本機能と2D後処理機能」
3D後処理機能(PATRACK)」:機能紹介の「3D後処理機能」
- 時系列データ読み込みライセンス
- WCAスループットファイル(PBWCATP):WCAPRO/MSA/RMA
SONYレコーダファイル(PBSONY):PCscanⅡ、Ⅲ Binary(Intel86)ファイル
TEACレコーダファイル(PBTEAC):TAFFmatファイル
- 時系列データ解析処理ライセンス
- トラッキング(PBTRACK):機能紹介の「トラッキング機能」
リアルタイムオクターブ(PBOCT):機能紹介の「リアルタイムオクターブ機能」
フィルタ(PBFILT):機能紹介の「フィルタ機能」
ライセンスの方式
- ノードロックライセンス(ソフトウェアキー)
- ライセンス本数分のパソコンにインストールすることができます。
初期導入時にライセンス認証手続きが必要になり、認証完了後にソフトウェアの使用が可能になります。
- ネットワークライセンス(ソフトウェアキー)
- ライセンス本数を超えるパソコンにインストールすることができます。
同時にソフトウェアを使用するパソコン数がライセンス数を超えない限り、自由に使用することができます。
クライアントパソコンとライセンス管理用パソコンとのLAN接続での使用が前提ですが、LAN非接続モード(起動回数制限)もあります。
初期導入時にライセンス認証手続きが必要になり、認証完了後にソフトウェアの使用が可能になります。
ライセンス管理用パソコンにインストールするライセンス管理ソフトが別途必要となります。
- USBキーライセンス(ハードウェアキー)
- ライセンス本数を超えるパソコンにインストールすることができます。
ただし、ソフトウェアの使用にはUSBライセンスキーの接続が必要です。
初期導入時のライセンス認証手続きは不要です。
主な構成例
FFT分析 | トラッキング解析 | リアルタイムオクターブ解析 | フィルタ処理 | 基本処理 | 3D後処理 | ||
後処理ライセンス | 基本機能 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3D後処理機能 | △ | △ | △ | △ | ◎ | ||
時系列データ読み込みライセンス | WCAスループットファイル | ○ | ○ | ○ | ◎ | ||
SONYレコーダファイル | ○ | ○ | ○ | △ | |||
TEACレコーダファイル | ○ | ○ | ○ | △ | |||
時系列データ解析処理ライセンス | トラッキング | ◎ | △ | ||||
リアルタイムオクターブ | ◎ | ||||||
フィルタ | ◎ | ||||||
ネットワークライセンス管理ソフト | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
(注1)◎:必須、○:どれか一つは必須(複数可)、△:必要に応じて
(注2)FFT分析は時系列データ読み込みライセンスに含まれます。
(注3)フィルタ処理結果はWCAPROスループットファイルになるため、時系列データ読み込みライセンスの「WCAスループットファイル」は必須です。
(注4)フィルタ処理で次数フィルタを使用する場合は、時系列データ解析処理ライセンスの「トラッキング」が必要になります。
(注5)CSVファイル、WAVファイル読み込みは標準サポートです。
動作環境
最小システム構成
CPU:Core i3/i5/i7(Core2 Duo、PentiumM) 1.4GHz以上
メモリ:512MB
HDD:20GB
モニタ:800×600 6万5千色
推奨システム構成
CPU:Core i3/i5/i7(Core2 Duo) 2.0GHz以上
メモリ:2GB以上
HDD:40GB
モニタ:1024×768 6万5千色以上
OS
Microsoft Windows10 Pro 32bit
Microsoft Windows10 Pro 64bit
Microsoft Windows8.1 Pro 32bit
Microsoft Windows8.1 Pro 64bit
Microsoft Windows8 Pro 32bit
Microsoft Windows8 Pro 64bit
Microsoft Windows 7 Professional/Ultimate 32bit
Microsoft Windows 7 Professional/Ultimate 64bit
※64bit OSでは32bit互換モード(WOW64)で動作します。
仕様
仕様についてはカタログをご参照ください。
車載型リアルタイム振動・騒音解析システム AD-3651(CompactWCA)カタログ