HILSエンジニアリング

A&D HILS開発技術者による柔軟なエンジニアリング

モデルベース開発(MBD)は広く普及し、様々な領域においてMILS / SILS / HILSによる開発のフロントローディングが行われています。しかしながら、導入から、ECU試験の開始までには、様々な準備が必要となるほか、使い方の教育等、運用後に必要となる作業も多く、ECU試験に充てられる時間が圧迫されてしまっている状況があります。
このようなお客様の一助となるため、A&Dは6つのエンジニアリング領域を定義しました。導入時/導入後のカスタマイズにも柔軟に対応致します。
お客様の状況に合わせて、必要なエンジニアリングサービスをご利用頂くことにより、お客様のより効率的なモデルベース開発を支援して参ります。

System Build / Custom

お客様のHILS試験環境の構築を支援致します

PCセットアップ等、基本的な立ち上げ作業から、IO通信設定、ECU試験のためのフェール対応まで、お客様がECU試験を実施可能な状態にするまでに必要となる各種業務を支援します。
また、外部機器連携等、他社製品との連携業務も支援します。

エンジニアリング例 概要
ECUFail対応 HILS試験を行うにあたり必要となるECUのFail (故障検知等)への対応を行います。
ECU仕様を確認し、ECUが必要とする騙し信号のモデル用意や、ECUの起動シーケンス作成等、必要なシステムをご提案します。(※1)
HELIOS環境セットアップ お客様ご用意のPCに対して、HILSシステムの環境セットアップをお客様に代わり実施します。
お客様のセキュリティポリシー等に合致した環境でのセットアップや、在宅環境に合わせたHWの起動システム設計、異常検知時の動作設計等を支援します。
IO通信設定 IO設定(回路方式の選択等)や、通信設定(CAN等)をお客様ご用意のECU仕様に合わせてセットアップします。
外部機器/設備接続 ECU試験に必要となる外部機器・設備へ接続するためのHILシステムのI/F設計、および製作を行います。
他社HILS連携 他社製HILシステムと弊社HILシステムを連携した、統合HILS環境の構築のためのI/F設計や製作を行います。(※2)

(※1)ECU仕様や実負荷等、ECUを騙すために必要な情報・実物をご提供頂く必要があります。
(※2)他社製HILシステム側にも連携のための改造を行う必要がある場合があります。

Hardware Build / Custom

お客様のハードウェア環境の拡張・構築を支援致します

ハーネス設計や外部回路設計、専用システムラックのご提案や防音対策など、ハードウェアを中心としたお客様の作業代替、ソリューション提案を行い、お客様のシステムアップを支援します。

エンジニアリング例 概要
ハーネスの設計・製作 お客様のECU仕様(ピン配置等)に合わせたHEILOSと接続するためのハーネスを設計、製作します。
負荷つなぎ込み ECU試験に必要となる負荷やリレー、I/F回路等をA&Dの負荷BOX筐体に立体配置し、HELISOと接続することにより、高精度なシミュレーション環境をご提案します。
切り替え回路設計 複数のECUを切り替えて試験を行うために必要となる切り替え回路の設計をお客様にかわり作成します。
専用ラック設計 お客様の利用状況にあった専用ラックを設計致します。
実負荷やリレー回路の音を吸収する防音対応等、ご要望に応じた設計を行います。

Modeling CPU / GPU

お客様のモデル改造・構築を支援致します

制御/プラントモデルの作成・改造をお客様に代わり、実施致します。
Matlab Simulink® / Simscape 等を利用したCPUモデルから、FPGAモデルの改造まで、お客様のご要望に沿ったモデルの作成・編集作業を実施致します。

エンジニアリング例 概要
プラントモデル作成 車両、モータ、バッテリー、ステリング機構等、ECU試験に必要となるプラントモデルの作成を、お客様のご要望に合わせて支援します。
FPGAモデル作成 HELIOSのFPGAボード上で動作するモデルを作成します。
空間高調波モデルによるモータプラントモデルや、CPU側モデルとFPGA側モデルのつなぎ込み、CPU向け制御/プラントモデルのFPGAモデル化等を支援します。
3rdパーティツール連携 お客様がお使いの車両総合シミュレーション環境ツール(CarMaker® / CarSim® 等)、3rdパーティ製ツールと弊社HELIOSの接続で必要となる、I/Fモデル等の設計、製作を支援します。

Software Build / Custom

お客様のソフトウェア環境の拡張・構築を支援致します

HELIOS上で動作するモデルの操作、モニタリングのためのGUI作成や、お客様のECU試験を自動化するためのシーケンス作成、レポートの自動生成機能の実装等、ソフトウェアのセットアップから、ソフトウェア機能を利用した更なる効率化を支援します。

エンジニアリング例 概要
試験操作用GUI作成 お客様の試験を効率的に行えるようなGUIの作成を支援します。
試験中によく行う操作のスクリプト化(自動化)や、スクリプトを実行するボタンの配置、よくアクセスするパラメータのコントローラ選定や、状態の表示コントローラ選定等、お客様の試験内容に合わせたGUIの提案を行います。
IO設定 ハーネス仕様に合わせたソフトウェア上のIO設定を、お客様に代わり実施します。
自動テストパターン作成 お客様にて実施されているECU試験の自動化を支援します。
自動化にはPythonを利用した方法や、VSA Testingツールを利用した方法等、お客様のご要求に合わせて最適な提案を行います。
自動レポート作成 試験実施後の帳票(レポート)作成を自動化し、お客様の後解析作業や報告資料の作成を支援します。

Testing Service

お客様のECU試験を代行します

お客様のHILSを用いたECU試験を請け負います。
弊社エンジニアが、お客様のECU試験手順等、必要事項についてお伺いし、HELIOSを用いて効率的にHILS試験を実施し、お客様のECU開発を支援します。

エンジニアリング例 概要
ECU試験の請負 お客様のHILSを用いたECU試験を、弊社エンジニアが代行致します。
お客様のECU試験手順をお伺いし、HELIOSを用いて、効率的な試験環境を構築し、実施致します。

Training Seminar

HILSシステムの利用/構築のためのトレーニングを実施します

各種ソフトウェアの使い方や、ハードウェアを含むHILシステム全体の教育、FPGAモデルの作成トレーニング等、貴社における人材育成を支援します。
また、弊社HILS製品を未導入のお客様にも受講可能なコースをご用意し、HILS製品の導入検討業務も支援します。

トレーニング例 概要 対象 受講要件
HELIOSベーシック
トレーニング
本トレーニングでは、お客様のHELIOS環境を用い、HILSの基本的な利用手順を解説します。実際のハードウェアを使用してECU、負荷などの接続方法、各機能の使用方法、I/Oモデルの構築方法などを実践的に学べます。

・HELIOSユーザ様

・MATLAB®およびSimulink®の基本的な操作が行えること(※3)

FPGAトレーニング SystenGeneraror版 FPGA(Field Programmable Gate Arrays)用のモデルをHELIOSシステムで使用するためのHELIOS FPGAボード Programming Blocksetのトレーニングです。
実際にXilinx® FPGAを搭載したHELIOS FPGAボードで動作するモデルを作成していただき、FPGAモデルのビルド、作成を体験していただけます。

・HELIOS FPGAボードの導入を検討されている方

・HELIOS FPGAボードの既設ユーザ様

・MATLAB®およびSimulink®の基本的な操作が行えること(※3)(※4)

FPGAトレーニング HDL Coder版 FPGA(Field Programmable Gate Arrays)用のモデルをHELIOSシステムで使用するためのHELIOS FPGAボード Programming Blocksetのトレーニングです。
実際にXilinx® FPGAを搭載したHELIOS FPGAボードで動作するモデルを作成していただき、FPGAモデルのビルド、作成を体験していただけます。

・HELIOS FPGAボードの導入を検討されている方

・MATLAB®およびSimulink®の基本的な操作が行えること(※3)(※5)

その他トレーニング お客様のご要望内容に応じ、HELIOSシステムを利用した各種トレーニングを行います。
お客様の試験環境に合わせた操作マニュアルの作成や教育の実施等、ご要望内容に応じてカスタマイズされたトレーニングをご提供します。

・HELIOSユーザ様

弊社HILS製品をご購入頂いたお客様には、導入時に現地でのトレーニングがついております。
(※3)MATLAB/Simulinkの基本操作をご存じない場合は、事前に学習頂くことをお願いしております。
(※4)Xilinx System Generator Blocksetの基礎知識をお持ちでない場合は、Xilinx社又は代理店による「System Generatorを使用したDSPデザインコース」の受講をお勧めいたします。
(※5)本コースの受講前にMathWorks社から提供されている「HDL Coder による HDL コード生成」を受講頂けますと、より理解しやすい内容となっております。