統合HILSソリューション (Multi-Node・HELIOSバス拡張)

統合HILSソリューション (Multi-Node・HELIOSバス拡張)

大規模かつ複雑化するシステム構築に対応するため光ファイバによる高速同期通信を活用したソリューションを提供します。

・複数システムの連携・同期並列実行
・複数システムの結合・統合
・複数システムへの分散・コンポーネント化
・単一システムのIO拡張
・耐ノイズ・長距離伝送

Multi-Node(マルチノード)

複数HILSやHILSとテストベンチの連携を容易に実現できます。次世代自動車開発検証に必要な、大規模試験環境が構築できます。
また、高速同期通信によるMATLAB/Simulinkモデル連携は大規模計測や制御装置など様々な分野への適用が可能です。

特長

  • 複数の筐体で実行されるモデルを高速で連携・同期
  • PCI Express Gen 3 通信による高信頼性・高速・大量の筐体間データ送受信(メモリ共有)を実現
  • 筐体間でモデル実行サイクル、サンプリングクロックを共有した同期を実現
  • モデルサイクル毎にデータ転送が行われるため、共有データは 1 サイクル以内に更新
  • RootノードはLeafノードの動作によらずモデル実行可能
  • Leafノードは単独でモデル実行可能となるスタンドアローンモードを搭載
  • 1 つの Root ノードに対し、最大 8 つの Leaf ノードが接続可能
  • 光ファイバ接続のため筐体間配線、ケーブル脱着が容易
  • 光ファイバ接続のため信号減衰やノイズの影響なく長距離の伝送が可能

マルチノード アーキテクチャ

マルチノードは、光ファイバ通信にPCI Express Gen 3と筐体間同期信号を混在させることで高速データ通信と筐体間同期を同時に実現しています。

マスターとなるRootノードにスレーブとして動作するLeafノードを接続します。1つのLeafノードの接続に1本の光ファイバを使用します。

Rootノードは、マルチノードにおけるモデル同期実行の基となり、接続されたLeafに対して同期信号(同期クロック)を送信します。
Rootで実行するモデルは、自身のクロックで動作するため、Leafが動作していなくてもモデル実行可能です。
データ通信に使用する共有メモリもRootに確保されます。

Leafノードは接続されたRootノードからの同期信号(同期クロック)を使用してモデルを実行します。 スタンドアローンモードにより単独で動作させることも可能です。
Root 内の共有メモリに対してデータ通信を行います。

マルチノード製品 ラインナップ

型番 I/Oバス 機能・特徴 サポートCPUボード
AD5440-AMPS2 PCI Express Gen 3 AD-PROCYON筐体に接続するインターフェースボードです。
Root(マスター)ノードとして動作します。
1台あたり4ポートのQSFP光インターフェースを搭載しています。1筐体に本製品を最大2台まで接続可能です。
AD7006
AD7005
AD7005-AMP2 PCI Express Gen 3 AD7005用マルチノードオプションです。
AD7005にドーターボードとしてスタックして使用します。
QSFP光インターフェースを1ポート搭載しています。
AD7005
AD7006-AMP2 PCI Express Gen 3 AD7006/VS2000-A7006用マルチノードオプションです。
AD7006またはVS2000-A7006にドーターボードとしてスタックして使用します。QSFP光インターフェースを1ポート搭載しています。
AD7006
VS2000-A7006

AD7005-AMP2

AD7006-AMP2

AD5440-AMPS2

マルチノード対応プラットフォーム

対応プラットフォーム 対応する筐体 対応するCPUボード Root(マスター)ノードとして使用するマルチノードオプション Leaf(スレーブ)ノードとして使用するマルチノードオプション
HELIOS HELIOS-LITE:VS2201-20202
HELIOS-PRO:VS2101-20202
AD7005 AD7005-AMP2:1対1接続のみ動作可能 AD7005-AMP2
VS2000-A7006 AD7006-AMP2:1対1接続のみ動作可能 AD7006-AMP2
AD-PROCYON 5スロット筐体:AD5448-S
9スロット筐体:AD5448-M
AD7005 AD7005-AMP2:1対1接続のみ
AD5440-AMPS2:最大8台のLeafノードが接続可能
AD7005-AMP2
AD7006 AD7006-AMP2:1対1接続のみ
AD5440-AMPS:最大8台のLeafノードが接続可能
AD7006-AMP2

アプリケーション例

エー・アンド・デイの統合HILS

これまで難しかった自動運転・ADASの実ECUのHILS検証を実現します。

  • 複数のHILSを接続
  • センサー故障によるECU間の機能補完を検証可能

HILSーテストベンチ連携

実走行時の現象を台上再現しながら、実ECUを検証します。

  • HILSとテストベンチを接続
  • 通信の無駄時間が少ない、現実世界に近い試験環境

パワートレインベンチ連携

HELIOSバス拡張

HELIOSバス拡張はIOスロットを2筐体に拡張し、モデルで使用できるIOボード数の上限を増やすことを可能にします。

特長

  • 2つの筐体を接続することでIOスロット数の増設が可能(最大32スロット)
  • 2つの筐体は光ファイバで接続するため、離れた筐体を 1 つのモデルで動作可能
  • PCI Express Gen 3 通信により高速な筐体間データ送受信を実現
  • 光ファイバ接続のため筐体間配線、ケーブル脱着が容易
  • 筐体間で同期信号を共有しており同期のための特別な処理が不要

HELIOSバス拡張 アーキテクチャ

HELIOSバス拡張は、光ファイバ通信にPCI Express Gen 3と筐体間同期信号を混在させることで高速データ通信と筐体間同期を同時に実現しています。

HELIOSバス拡張は、ホスト筐体内のPCI Express Gen 3 を光ファイバを通して外部に延長(バス拡張)します。
ホスト筐体内のCPUボードから拡張筐体のIOスロットへ直接アクセスすることができるため、ホスト筐体と拡張筐体のすべてのIOスロットを1つのモデルから制御することができます。
同時に、HELIOSバス拡張はホスト筐体から拡張筐体へ同期信号(同期クロック)を送信・共有することで筐体間同期を実現しています。

HELIOSバス拡張製品 ラインナップ

型番 I/Oバス 機能・特徴 サポートCPUボード
AD7005-AMP2 PCI Express Gen 3 AD7005にドーターボードとしてスタックして使用するオプションボードです。
QSFP光インターフェースを1ポート搭載しています。
本オプションはホスト筐体で動作します。
AD7005
AD7006-AMP2 PCI Express Gen 3 VS2000-A7006にドーターボードとしてスタックして使用するオプションボードです。
QSFP光インターフェースを1ポート搭載しています。
本オプションはホスト筐体で動作します。
VS2000-A7006
VS2000-AMPS2 PCI Express Gen 3 拡張筐体のCPUスロットに接続するHELIOSバス拡張インターフェースボードです。
QSFP光インターフェースを1ポート使用します。
(本オプションは拡張筐体に装着するため同筐体にはCPUは搭載されません)

AD7005-AMP2

AD7006-AMP2

VS2000-AMPS2

HELIOSバス拡張 対応プラットフォーム

対応プラットフォーム 対応する筐体 CPUボード オプションボード インターフェースボード
HELIOS HELIOS-LITE:VS2201-20202
HELIOS-PRO:VS2101-20202
AD7005 AD7005-AMP2 VS2000-AMPS2
VS2000-A7006 AD7006-AMP2