メールマガジン 第109号

【計量豆知識 第5回】電源ヒューズが切れる

2020年04月09日

こんにちは。
計測・計量・医療機器メーカーの株式会社エー・アンド・デイです。

メールマガジン第109号は、計量豆知識の第5回として、
「電源ヒューズが切れる」をお知らせします。

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「昔のウェイングインジケータを新しいものに切り替えたら、
 電源のヒューズが飛んでしまった」
というお問い合わせを受けました。

さて、このような現象は、なぜ起きるのでしょうか?

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お話をよく伺うと、この「昔のウェイングインジケータ」は
20年以上前の製品とのこと。
ということは、電源回路が
現在主流になっているスイッチング電源ではなく、
シリーズ電源であると考えられます。

電源のヒューズを選定する場合、
まず気になるのが使用機器の消費電力ですね。
最低でも消費電力を供給できるだけの電気容量の
ヒューズを使用しなければなりません。

では、ヒューズのマージンはどのくらい必要でしょうか?

ウェイングインジケータなどの電子機器の電源回路は、
1980年代までは「ノイズが少ない」、「回路が簡単」などの理由で
シリーズ電源(大きな電源トランスを使用する電源回路)が
使用されていました。
この電源回路は、効率はよくないのですが、
突入電流があまり大きくないという特徴があります。

ところが、最近主流になっているスイッチング電源は、
電源を投入した瞬間に大きな突入電流が、
ごく短時間だけ流れる傾向があります。
そのため、消費電力が同じ程度のウェイングインジケータでも、
機種を変更するとヒューズが切れやすくなることがあるのです。

ご参考までに、今まさに切れそうになっているヒューズを
A&D製のサーマルイメージカメラ「AD-5636」で
撮影してみました。
実験のため、定格300mAのヒューズに130%程度の電流を
流しています。

<可視光で撮影したヒュース画像> <赤外光で撮影したヒューズ画像>
 
周囲に比べて高温になっていることがわかります。
このあと、10数秒で切れてしまいました。

〔注〕
高温になっている部分がヒューズの少し上になっているのは、
可視光カメラと赤外光カメラの視差(カメラの位置の差)の
ためです。

詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/keiryo_kiki/tech_info_5.html

サーマルイメージカメラ「AD-5636」
・熱画像で温度分布を可視化、温度データを記録
・熱画像、可視画像、熱画像+可視画像、ビデオ画像(動画)を
 Micro SDHCカードに保存可能
詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/electronic/hygrothermograph/thermal_image/ad5636/

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A&Dのメールマガジンでは、これから数回に分けて、
計量豆知識をお知らせしてまいります。
次回は5月中旬発行のメルマガで
「ハムはあまり好きではありません」をお知らせする予定です。

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◆ メディア掲載情報 ◆

A&Dの使いやすいデジタルはかり「SLシリーズ」と
HACCP管理に貢献する金属検出機「AD-4976シリーズ」が
『メカトロニクス』4月号に掲載されました。

・発行元:Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
・創刊:1976年
・発行部数:35,000部

掲載記事はこちら
https://www.aandd.co.jp/pdf_storage/media/202004_sl_ad4976_mdn.pdf

デジタルはかり「SLシリーズ」
・働く仲間のワークスケール
・分解能1/2000。
・大型液晶 文字高25mm
・表示部を、はかりをテーブルに載せて使うときに
 見やすい角度に設計
詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/weighing/balance/bal-digital/sl/

金属検出機「AD-4976シリーズ」
・HACCP管理に貢献
・マルチ周波数対応
・ドライ品、ウェット品、アルミ蒸着包装品、
 脱酸素剤入り包装品(オプション)に対応
・外乱ノイズの可視化機能
詳しくはこちらからどうぞ  
https://www.aandd.co.jp/products/inspection-machine/checkweigher/che-metaldetector/ad4976/

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■ 特許取得のお知らせ ■

A&Dは、食品などに混入した金属異物を高感度で検出する
金属検出機「AD-4976シリーズ」に関する特許を取得しました。
この発明により、ネジやパッチン錠などの金属金具を使用せずに、
ベルトコンベアのベルト下方に樹脂製プレートを
固定できるようになりました。

詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/pdf_storage/whatsnew/2020/0401_ad4976/newsrelease_20200401_ad4976.pdf

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★A&D情報マガジン『WAY』のバックナンバーは、
 こちらからどうぞ。
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